ご挨拶
現代社会は急速に変化し、技術の発展によって人々の生活も大きく変わりつつあります。AIやChatGPTなどのテクノロジーの進化により、人間の可能性はますます広がっていることは間違いありません。しかし、そうした技術の発展の中で私たちが忘れてはならないのは、人間らしさや道徳、倫理、そして人としての道であるということです。
競争社会においては、高い学歴やスキルが重視されますが、それだけでは十分ではありません。本来の教育の目的は、人々が豊かな人間性を持ち、互いに尊重し合うことができる社会を築くことにあると考えます。私たちは、単なる知識の獲得だけでなく、他者と共に生きるために必要な心の豊かさや思いやり、人間関係の重要性を学ぶべきです。
教育は単なる学問の習得だけでなく、生きるための智恵や人としての資質を育む場であるべきです。若者たちが自己の成長だけでなく、他者とのつながりや共感を大切にすることを学ぶことが、真の学びであると考えます。人としての価値観や人間味を失わず、心豊かな社会を築くためには、教育の在り方や価値観を見直す必要があるかもしれません。
私たちが目指すべき社会は、科学技術の発展と共に、人間らしさや人の道を重んじる社会であるべきです。AIやテクノロジーが進化し、多くの仕事が自動化される中で、人間が持つ創造性や倫理観、情緒的な面がますます重要になってきます。だからこそ、今こそ人間の本質を見つめ直し、人としての尊厳や価値を再確認し、それを次世代に伝えることが必要なのです。
教育や社会の在り方を考える上で、技術の進歩だけでなく、人間らしさや心の豊かさを大切にすることが重要であることを改めて認識させられます。未来の社会においても、人の道を大切にし、互いに支え合い、共に成長していくことが必要です。それが、本来の意味での幸せや豊かさの実現につながるのではないでしょうか。
非営利型一般社団法人SEIMA137 代表理事
ライオンの隠れ家 杉山 均

【杉山 均 プロフィール】
公務員を経て政治家として活動しています。政治家の世界の現実を垣間見る中で、自殺防止電話相談員として市民から求められる政治家像を模索し、社会を変革するために名古屋市長選に玉砕覚悟で立候補しました。その後、日本サイコロジスト協会NPOを設立し、自殺予防活動に注力しています。ゴミ屋敷で暮らすこどもたちを救うため、一年間ほど同居しながら様々な支援を行いましたが、行政や政治の限界を痛感しました。
具体的な取り組みとして、自殺予防においては自殺そのものを防ぐだけでなく、自殺を誘発する要因に対処することに焦点を当てています。障がい者や障がいを持つこどもの増加の背景に食事が関係していることを突き止め、農薬や化学肥料による環境汚染に立ち向かう決意を固めました。
2019年には一般社団法人SEIMA137を設立しました。無認可保育園や地域生活支援などの福祉事業やフリースクール、農福連携を推進しながら、農薬や化学肥料を一切使わず、天日干しで栽培された生きたお米と野菜を自給自足で育て、こどもたちに安全な給食を提供しています。